Search this site
@パークス法律事務所
生存権裁判支援6.14全国交流集会
  軽度外傷性脳損傷の関係でも面白い話題があるのですが、今日は生存権裁判の紹介です。

 生活保護の老齢加算廃止は生活保護法と憲法25条に違反するとして全国各地で行政訴訟が提訴されています。

 後発の東京でしたが、いろいろな経過はあったにしても、先行する京都や広島を差し置いて最初に判決を迎えてしまい、しかも敗訴判決。全国に迷惑をかけてしまいました。

 幸にして1年前の2010年6月14日に北九州の事件が福岡高裁で逆転勝訴しています。
 
 福岡高裁判決からちょうど1年を迎えた本日、「生存権裁判支援6.14全国交流集会」が開催されました。

 北九州の原告団(みな75歳以上の高齢者)、弁護団及び支援者の方々が、昨日から上京し、最高裁判所への要請行動を行いました。今朝は最高裁判所前の宣伝行動と要請署名を提出しました。

 歩くのが困難ある原告の皆さん方の状況を訴えたところ、書記官が西門まで来て署名を受け取ってくれました。裁判所も柔軟ですね。

 福岡高裁判決を守ることは、全国の課題。とりわけ、全国に迷惑をかけた東京弁護団の一人としては、少しでも福岡の事件のお手伝いにということで、私も、今朝の最高裁判所前の宣伝行動と生存権裁判支援6.14全国交流集会に参加をしてきました。最高裁判所前では、要請のチラシをよく受け取ってくれました。3分の2ぐらいの方が受け取ってくれたと思います。

 集会では、青森から参加された原告のお一人が、1か月に6万円強という生活費で暮らしていくためには、親しい知人が亡くなっても香典が用意できず弔問にさえいけないというお話しをされました。せめて、親しい知人の最後を一緒に見送ってあげたいという訴えには、つい涙腺が緩んでしまいました。
 
 北九州弁護団の高木健康先生は、多彩な才能の持ち主で、生存権裁判をたたかう詩を作って披露してくれました。

 もう一踏ん張りして、福岡高裁判決を守り切りたいと思っています。
posted by koichi | 22:15 | 生存権 | comments(0) | trackbacks(0) |