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@虎ノ門協同法律事務所
感謝!!
  七生養護学校の先生や保護者の皆さんの事件では、私は直接代理人ではありません。それでも、このような寄せ書きをいただきました。





 私は、この事件と根を一つとする「東京都教育委員会の障がい児教育の攻撃の一貫としての元都立七生養護学校校長に対する降格・懲戒処分を取り消した判決」の原告代理人でした。

 弁護士の仕事をしていて、依頼者から感謝をされることは本当にうれしいことです。原告と原告の支持者のみなさんの心遣いに本当に感謝です。

 事務所の相談室に寄せ書きをしばし置かせていただきます。

 このような細かい気遣いができる先生たちだから児童・生徒たちの心をつかめるのですよね。

 話は変わりますが、昨日は、第二東京弁護士会スポーツ法政策研究会でした。今治市の小学校でサッカーボールが道路に出たことで生じた事件がテーマでした。私のスタンスは、危険な施設を使用せざるをえない状況で、教師に安全に指導をしろというのは誤りである、あるいは、危険な施設を使用せざるをえない状況で、児童・生徒に事故を回避する義務を科すのは誤りである。私は、このような視点で発言をしています。教師や児童・生徒に無理難題を押しつけているのが現在の教育行政ではないでしょうか。

 児童・生徒のことを本当に考えると、教師の方々に児童・生徒と接する時間を保障してあげることが大事なのではないのでしょうか?

 「児童・生徒のために」というキーワードでは、否定できる仕事はありません。でも、教師だって、1日は24時間しかありませんし、1週間は7日しかありません。その中で、重要度を判断して「児童・生徒のために」必要なことを優先順位をつけて、優先順位が低い仕事を切り捨てても、児童・生徒と接する時間を確保することが必要なのではないでしょうか?

 「報告を教育委員会に上げさせることよりも重要なことがあるのでは?」という視点に立ってもらいたいと思います。

 報告を求めることは必要です。でも、教育委員会の免責のために報告を求めるという姿勢ではなく、教師のできる仕事量を考えて、本当に必要な報告を厳選して欲しいというのが私の希望です。

 各自治体の教育委員会、とりわけ東京都教育委員会には考えて欲しいと思っています。
posted by koichi | 22:34 | 障がい児教育 | comments(0) | trackbacks(0) |
春日町幼児教室20周年
 11月13日の日曜日は、障害児童の保育の場である春日町幼児教室の20周年行事。
 
 練馬文化センターでの子どもたちを主体とした行事とその後のホテルでのレセプションがありました。

 東京都が、1975年、全国に先駆けて、障害児の全員就学を実現するまでは、障害児は、「就学猶予」の名の下に、学ぶ機会を奪われていました。

    春 みんながうきうきする
    春がもうすぐやってくる

    入学式 一年生
    みんな晴れがましい顔

    でも、弘子ちゃんのママは
    また頭からふとんをかぶって泣くのかな

    今年で三回目
    入学式の日はいつもそうなの


 この詩は、「学校に行きたい-6歳の春の涙」(「子どもの幸せ」1971年12月号)です。

 このような状況におかれていた障害児を持つ親が、意欲ある保健師たちの共同の活動で、地域と結びついた保育の場を1972年につくったのがきっかけでした。

 保健師たちは、子どもたちの障害を見いだすだけで終わっていいのかという自問から出発し、親と共に障害に応じた発達が保障される場を作ったのです。

 1990年頃、幼児教室の前身の運営主体に困難が生じました。かつて練馬区の教育委員をされていた寺澤和子さんから「手伝いなさい!」と言われて、小川政亮先生や茂木俊彦先生と共に私も春日町幼児教室の運営委員の一人として加わりました。

 寺澤和子さんは、わが家の3人の子どもがお世話になっていた(当時は進行形でした)「風の子保育園」の責任者。「春日町幼児教室」の運営が困難であるとの実情はよくわかっていたわけではありませんが、「御礼奉公」のつもりで参加しました。

 それからもう20年が経つのですね。運営委員長の木村信さんとは同じ保育園で子どもを育んでもらった縁もあります。幸いにして、法律家である私が前面に出て解決しなければならない問題はそんなに多くはありませんでした。

 今年度の春日町幼児教室の入所児童は31人。それでも待機している児童は30名います。

 どうしたら良いのか本当に苦心していた親が、春日町幼児教室に出会って、底抜けに明るい職員(本当に底がないほど明るいのです)と共に子育てを進める中で、希望を見いだしています。

 春日町幼児教室が、障害を持つ子どもと親たちの希望の星であり続けるために、引き続きかかわって行きたいと思っています。

posted by koichi | 01:10 | 障がい児教育 | comments(0) | trackbacks(0) |
障がい児学校の現場の声を聞いて来ました
   午前中は、東京都障害児学校教職員組合の組合大会を傍聴をしてきました。

 養護学校の教員の腰痛・頸肩腕障害に対する適正な補償を求める事件を担当したことが契機で東京都障害児学校教職員組合とおつきあいをしております。
 2003年からは、東京都教育委員会の教育内容への介入問題(七生養護学校事件、金崎校長先生の事件)にかかり切りの状態で、障がい児学校の現場の状況を見る機会が少なくなっていましたので、現場の声を聞こうと思い、私から組合に傍聴を希望したものです。

 一参加者のつもりでしたので、アロハシャツという気楽な格好での参加でした。「来賓として紹介します」という組合のお申し出は丁重にお断りし、傍聴席で発言者の方々のお話をうかがいました。

 

 参加して良かったです。職場は大きく変化しています。
 障がい児学校に限らず東京都の教員は、書類作成マシンとなり、子どもと向き合うことができなくなっているという話はしばらく前から聞いておりました。
 現在では、この状況はさらに進んで、行政の情報ネットワークTAIMSを障がい児学校にも導入されたため、PCに向かう時間が長時間化し、子どもに向かう時間が削られしているということです。

 TAIMSとは、「情報系ネットワークを中核として形成される情報基盤で、都の内外における情報交換や協働の取組、また、庁内組織の壁を越えた情報共有による質の高い行政運営を実現するための共通基盤システム」であり、「TAIMS端末は、一般のパソコンとしての利用のほか、グループウェア機能を活用した電子メール、電子掲示板、スケジュール管理の利用を可能とし、職員、グループや組織の仕事の効率化を図っている」と言うものです。

 IT化が教育の内容の充実につながれば問題ないのですが、そもそも行政部門を対象に開発されたシステムを教育の場にそのまま持ち込むのは発想が間違っていると思うのですが・・・・。

 一つの教室をカーテンで区切って二つの教室にして使っているなどの劣悪な条件は相変わらずです。最近の職員会議は校長が指示する場で、教員からの質問も許されないとか・・・。
 東京都の障がい児学校が向かう方向が心配です。
 このような条件下で頑張っている教員の方々を応援したいと思います。
posted by koichi | 11:05 | 障がい児教育 | comments(0) | trackbacks(0) |
春日町幼児教室

 1974年の障がい児の全員就学以来、小中高校における障がい児教育は実現してきております。しかし、未就学の障がい児を対象とした教育プログラムは、少ないのが現実です。

 練馬春日町幼児教室は、練馬区の施設を借り受け、練馬区の補助を受けて、未就学の障がい児を対象とした教室を自主運営しています。かつての練馬区民の私としては、練馬区が行っている事業で、誇れるものの一つです。

 かつては、小川政亮先生が運営委員長を、現在は茂木俊彦先生が運営委員長として、運営にあたっていただいております。私も運営委員の一人です。法律家の出番がある時だけ参加することになっていますが、最近は問題が少なく出番はあまりありません(喜ばしいことです)。

 職員の待遇は、ボランティアベースですが、皆熱心に運営にあたっています。

 このような施設が、全国で増えることが期待されていると思っています。障がい児の親の願いが実現に少しでも力になれないかと思っています。

posted by koichi | 17:59 | 障がい児教育 | comments(0) | trackbacks(0) |
「こころとからだの学習裁判」
 「こころとからだの学習裁判」の総会に参加してきました。
 「ここから裁判」提訴5周年記念集会−金崎裁判勝訴確定につづく「ここから裁判」高裁勝利判決を!」ということで、当事者の金崎満元校長の代打で報告を担当しました。



 障がい児教育がどうして切り捨てられるのかという視点から、教育基本法の改悪、七生養護学校事件、性教育に対する攻撃、つくる会教科書の採択を狙う動き、日の丸君が代強制問題などは根を一つというのが私の理解です。
 障がい児教育の切り捨ての説明の関係で、障がい児の全員就学時の親の願いとそれが実現したときの運動と、実現した時の親の歓びの詩をスライドに入れています。このスライドのところでは、当時のお母さんの気持ちを思うと、話をしていてつい涙腺が緩んでしまいます。
 障がい児学校の先生のOBの方々と、プライベートに打ち上げをしましたが、「次にこのスライドを使う時には、この部分だけ誰かに代わってもらおうか」と弱気な発言をしたところ、「まあ、それは望月さんらしくて良いじゃないか」と慰められています。
 次回はもう少しシャッキと話をしたいもんです。
posted by koichi | 17:32 | 障がい児教育 | comments(0) | trackbacks(0) |