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@虎ノ門協同法律事務所
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特別調査委員会第1次報告書
 昨日(4月1日)、日本相撲協会特別調査委員会は、「第1次報告書」を理事長宛に提出をしました。

 特別調査委員会報告書をまとめ上げる事務方担当だった私は、作業しながら、日本相撲協会の薬物問題の対応を思い出してしまいました。


 私が、日本相撲協会にかかわるようになったのは、大西祥平先生(慶應義塾大学スポーツ医学研究所所長:当時)からの要請です。

 大麻をめぐる若ノ鵬問題に引き続き生じた白露山・露鵬の問題の応援でした。我那覇和樹選手 vs Jリーグのスポーツ仲裁裁判所での事件で、大西先生に大変お世話になっていたので、この恩返しのつもりで応援に入りました。
 
 薬物問題の白露山・露鵬事件では、この当事者両名は、検査が杜撰であると主張して、
   |楼綿歔寛晶菠事件
  ◆|楼綿歔緩楞
   大西先生らに対する損害賠償請求事件
を提訴しました。

 再発防止委員会は、白露山・露鵬に対する薬物検査をキチッとしていたのですが、私が応援に入った段階では、再発防止委員会は、この検査の経過・内容をまとめてあげて正確に広報することができていませんでした。

 私がこの事件の応援に入ってやった仕事は、日本相撲協会の再発防止委員会委員の親方のみなさんと共同で、A4版で40ページからなる再発防止検討委員会報告書をまとめ、これを公開し、調査の正当性を広報しただけでした。

 正確な情報を包み隠さず全部提供することで、事態は自然と沈静化しました。

 ちなみに、訴訟の経過は、いずれも、白露山・露鵬の主張は排斥され、地位保全仮処分事件及び地位保全本訴事件は、すでに白露山・露鵬の敗訴が確定しております。再発防止委員会委員4名に対する損害賠償請求事件についても、一審ではすでに白露山・露鵬の敗訴判決があり、控訴審の結論がでるまでにそう時間がかからない見通しです。

 しかし、私が大西先生の応援に入った時には、白露山・露鵬から調査に問題があったとの情報提供があり、これをそのまま報じる報道が多くあり、一読者としては、あたかも調査に問題があるかのような印象を受けていました。

 今回の特別調査委員会の答申については、否認をしていた力士たちが反発しているという報道がなされています。

 状況としては、私が応援に入る前の白露山・露鵬の事件と同じような状況です。

 八百長問題に関する特別調査委員会報告書は、A4(1ページ400字詰原稿用紙3枚相当)で23枚(400字詰原稿用紙69枚相当)というボリュームです。

 特別調査委員会が理事長に提出したものですから、その後、これを公開するか否かは日本相撲協会の判断です。

 特別調査委員会の一員である私個人の気持としては、現時点で報道されている特別調査委員会の調査や答申に関する様々な疑問には、この特別調査委員会報告書を見てもらえれば明らかになるので、公開してもらえたらうれしいと思っております。
 
 処分を決めた理事会後の1時間半にわたる記者会見での質問の半分は、特別調査委員会報告書を公開していれば、質疑に至らなかったように感じています。

 私自身は調査チームではなく、調査の後方支援部隊(事務方)の担当ですので、調査状況は、調査チームからの報告を聴いている立場です。調査チームは、特別調査委員会の3人の弁護士を含めて39名の弁護士で構成されています。短期間に精力的な調査をしてくれました。直接お会いしていない弁護士が多いのですが、心から感謝しています。

 特別調査委員会の報告書も公表してもらい、調査チームのやっていることが正確に把握されることを願っています。

 もう一つ。
 ガバナンスの整備に関する独立委員会の報告も大部なものです。正確な理解を得るためにも日本相撲協会のHPにアップして欲しいと言うのがガバナンスの整備に関する独立委員会の委員の多くの声だということも紹介しておきます。

 日本相撲協会が当面する問題への対応に追われて余裕がないのは理解していますが、広報部のみなさんの積極的な対応を期待しています。
posted by koichi | 00:15 | スポーツ | comments(0) | trackbacks(0) |
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