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@虎ノ門協同法律事務所
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医療機関での身体拘束を考える
   身体拘束廃止の立法化を求める会 東京集会〜人間として尊重される医療を実現するために〜に参加をしました。

 生存権裁判を京都で支えている舟木弁護士から2日前に「身体拘束廃止の立法化を求める会 東京集会〜人間として尊重される医療を実現するために〜」に参加を呼びかけるE-mailをもらいました。集会の要綱をざっと見ていたら、報告を担当しているのが、これも司法研修所同期の弁護士の中谷雄二さんでしたので、「オッ!!」と思い、中谷さんに激励の電話をしました。



 実は舟木弁護士からE-mailをもらった2日前に、私は、「転倒予防の知識と実践プログラム 施設で暮らす高齢者の転倒リスクと予防対策-転倒事故判例から」を脱稿してところでした。私は、この原稿の中で、「夜間帯等の常時の見守りが困難な状況下における転倒・転落予防のための監視と身体拘束について」という部分で、身体拘束を違法とした名古屋高裁判決を取り消して、適法とした最高裁2010年1月26日判決(判例タイムズ1317-109)を紹介をしています。

 原稿を書いた段階では、取り消された名古屋高裁判決は、まわりくどい事実認定と判示である一方、最高裁判決の判示はごく当然という印象を持ちながら読んでいました。中谷さんは、この最判に批判的な立場ということがわかり、詳しく事情を聞こうと言うことで、集会に参加をすることにしました。
 中谷さんの話では、最判の一般論(大枠)は名古屋高裁判決と同一の枠組みであり、そこは問題ないが、最高裁は法律審であるにもかかわらず、名古屋高裁の判決の事実認定を事実上変更して、結論を変更しているという指摘でした。名古屋高裁判決は、不適切な医療によりせん妄状態を惹起しているとはっきり判断すべきところ、そこをあいまいな判断にしている点に弱点があったとの中谷さんの話を聞いて、名古屋高裁の判決が回りくどい判示をしていた事情がよくわかりました。

 私が参加している転倒予防研究会(前記の原稿もこの関係での執筆依頼です)は、基本的に身体拘束をしないことを前提とした上で、どのように転倒・転落事故を予防するかという発想で議論がなされていました。

 直接議論の対象としたことはありませんが、身体拘束について3要件(\敘性(患者本人又は他の患者等の生命又は身体が危険にさらされる可能性が著しく高いこと)、非代替性(身体拘束その他の行動制限を行う以外に代替する介護方法がないこと)、0貉性(身体拘束その他の行動制限が一時的なものであること))を満たさない拘束は許されないということは当然であると考えていましたが、医療界では必ずしも普遍的で共通の認識とはなっていないということがよくわかりました。

posted by koichi | 15:44 | 医療 | comments(0) | trackbacks(0) |
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