Search this site
@パークス法律事務所
睡眠と血圧
 かみさんが血圧を毎朝計測しているのに影響されて、私も起床直後の血圧を測定するようになりました。日によって血圧が高かったり、正常値(というより少し低め)だったり、変化が大きく、その原因は何だろうかとおもしろがって記録をしています。

 概ね2か月測定しました。いろいろな要因がありそうですが、
<<睡眠が充実しているなと感じた時は、低めになる>>
<<夜中に何度か目を覚ますとか、熟睡できなかったと感じた時は、高めになる>>
という傾向を感じています。

 そこで思い出したのが、新宮先生の指摘でした。
 
 アメリカ電通副社長のくも膜下出血死事件-東京地裁2001年5月30日判決(労働法律旬報1511,17-25,2001年)では、新宮正先生(高松赤十字病院救急部長・脳神経外科副部長(当時)、(財)三友堂病院脳神経外科医長(現))に鑑定意見を書いていただきました。

 従前の厚生労働省の脳心疾患の業務上外の考え方は、
(1) 疾病は直線的に自然増悪する、
(2) 労働がこの自然増悪の直線をより増悪方向に変動させるか否か、
というものでした。

 新宮先生は、動脈硬化は、一方的に増悪するだけでない、血管内壁の修復要因があると指摘し、睡眠の重要性を指摘したのです。

 もう10年近く前の事件でしたが、睡眠と血圧の関係について、自らの血圧を通じて、新宮先生の指摘が正しいなとしみじみ実感した次第です。


posted by koichi | 23:44 | 過労死・過労自殺 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポーツ基本法シンポジウム
スポーツ基本法成立に向けた動きが本格化してきました。
 16日には日本スポーツ仲裁機構が企画しているスポーツ団体のガバナンス研究会が、18日には笹川スポーツ財団が企画している「日本のスポーツ政策を考えるシンポジウム」がそれぞれ開催されました。

 笹川スポーツ財団から依頼されていた「スポーツ白書4th Edition」「提言編」「競技団体のガバナンス強化をどう実現するか」の原稿は書き上げておりましたが、内容をもう少し深められないかと思い〆切ギリギリまで持って、研究会やシンポジウムでの議論を興味深く聞いておりました。

 写真は笹川スポーツ財団のシンポジウム。右からコーディネータの佐野慎輔氏(産経新聞)、遠藤利明氏(自由民主党)、鈴木寛氏(民主党)、齋藤健司氏(筑波大学)。




 障害者スポーツを含めてスポーツ政策を一元化すること自体は賛成ですが、学校におけるクラブ活動の取り扱いが悩むところです。
 学生野球憲章では、野球部の位置づけは教育の一部と位置付けております。学校の授業のみを教育として、部活動を教育から切り離してスポーツの系統下に入れ込むのはどうかなと考えがまとまらないところです。

 というところで「競技団体のガバナンス強化をどう実現するか」は大きな変更をせず、〆切までに入稿をした次第です。
 
posted by koichi | 13:38 | スポーツ | comments(0) | trackbacks(0) |
生活保護老齢加算復活を求める国会前の行動
 11月1日から、生活保護の老齢加算(70歳以上の高齢者に認められていた加算金)の復活を求める全国行動が始まっています。
 1日は、他の事件の関係で参加できませんでしたが、2日は、昼休みを使って短時間でしたが参加をしてきました。2日には新潟から大澤弁護士もかけつけてくれました。4日も短時間でも参加しようと思っています。
 原告は70歳以上の高齢者ばかり。国会前での集まりの後、分担をして各政党の国会議員に訴えに回っています。



 老齢加算廃止をめぐっては、
○ 廃止を違法とした2010年6月14日福岡高裁判決
○ 廃止を適法とした2010年5月27日東京高裁判決
とが、共に最高裁に継続しています。
 争点などは、葛西まゆこ大東文化大学准教授(憲法学)の『老齢加算廃止に関する初の違法判断』(法学セミナー2010年11月号)をご覧下さい。
 原告はいずれも70歳以上の高齢者の方々です。すでに、裁判の途中で亡くなっている方もおられます。早期に老齢加算の復活をなんとしても実現して、高齢者の方々の喜ぶ顔を見たいと願っています。
posted by koichi | 22:02 | 社会保障・生存権 | comments(0) | trackbacks(0) |