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@パークス法律事務所
ボランティアの受け入れ状況
2011.03.25 Friday
昨日東京武道館へ法律相談のボランティアで行きましたが、法律相談と医療以外はボランティアの受け入れはしないという厳格な方針で運営されているそうです。
当初は、法律相談も拒絶されていましたが、東京三弁護士会の働きかけで、一昨日23日からようやく可能になったということです。
<ボランティア歓迎>のさいたまアリーナとは全く状況が違うということでした。
そういえば、相談を終えて東京武道館を出るときに、屋外(敷地内)で鍼灸マッサージ師の方々のボランティアと思える人たちが、施術をできると案内をしていましたが、あの方々も建物内への立ち入りが不可だったのかなと、今頃になって気になりだしました。
無条件にボランティアを受け入れての弊害も分からないわけではないのですが、せっかくの善意を活かせない運用もどうかと思うので、折り合いを付けながら改善が必要なのでしょうね。
相談を担当した後、研修を受けました!!
2011.03.24 Thursday
昨日(23日)の夜、弁護士会主催の地震被災者相談の研修があったのですが、国技館で開催された別な会議に参加しなければならなかったので、研修なしで今日(24日)は、東京武道館の法律相談に行ってきました。...(^^;;。
遅ればせながら、本日18時から研修会に参加です。
阪神淡路大震災の後のノウハウを兵庫の弁護士がレクチャーしてくれました。
貴重な情報です。
しかし、今日の東京武道館の相談を担当した感想としては、<当面地元に戻れるメドがない被災者>の相談ですので、今日の講義とはちょっと質が違うかなと思いながら聞いていました。
恐らく、今日の研修のノウハウは、もう少し落ち着いてからの法律相談には有益なのだろうと思います。当面の相談は、これまで我々が受けた相談の範疇を超えているので、これまでのノウハウでは対応できず、相談担当者の間の情報交換でノウハウを交換しながら解決することになるのではないかと思っています。
被災者の相談の手待ち時間での報告
2011.03.24 Thursday
福島原子力発電所周辺の被災者の方々が、足立区綾瀬にある東京武道館(九段下の「日本武道館」ではありません)に避難してきています。
昨23日から有志の弁護士によるボランティアの法律相談が始まり、私は、2日目の24日午後からの相談担当で東京武道館に来ています。
早速2件の相談に応じて、一段落した手待ち時間を使って状況の報告です。
被災して避難している労働者の方の給与については、今回の地震対応として、厚生労働省の ・ 未払賃金立替払いの制度の特例 ・ 東北地方太平洋沖地震に伴う雇用保険失業給付の特例措置 の二つがあります。
被災地に事業所があることは共通要件ですが、 ・ 前者は退職+未払賃金が要件で ・ 後者は実際に離職していない休業でも失業給付を受けられます。
後者の方が使いかってがよさそうです。
私もここに来るまで知らずに、相談場所でインターネットで検索をして回答しているという「泥縄」ですが、紹介まで。
避難のあり方
2011.03.24 Thursday
被災された方々には重ねて心からお見舞申し上げます。
微力ながら、24日は、被災者が避難されている東京の施設に応援に行く予定にしております。東京都が、ようやく今日からボランティアの支援受け入れをOKしたということです。23日は虫食い的に予定が入っていて、残念ながら私は応援にいけなかったので、24日の応援予定です(終日空けておいたのですが、受け入れ態勢の関係で13時からの応援となりました)。
今回の震災については、このような大きな問題が起こった時にどう対処すべきかについて考えさせられています。
避難指示のやりかた一つをとっても悩ましいです。
津波警報では、具体的な被害についての確実な根拠が示されなくても、「恐れ」で避難します。
同じ発想で、原子力発電所事故について避難すると極めて広範囲な避難を強いられます。
ところが、避難を強いられる方々の負担も極めて大きいので、「空振り」(結果としては避難の必要性はなかったが避難を強いられたとの意)は避けなければなりません。 その一方で、屋内退避を指示されているために、避難指示以上に不利益を受けている情報に接すると本当に心が痛みます。
なかなか解決の答を見いだせないのが残念です。
個人的には、私のような年齢で、放射性ヨウ素を心配して、現状の<金町浄水場の水は乳児にとって安全とはいえない>という情報で心配をしてもしょうがないと思いますので、日常以上にペットボトルの水は若い人たちに譲って、東京都水道局の水で平常心ですごすつもりでいます(気持は良くないですが、理性でカバーです)。
1年間にホウレン草を80kg食べるつもりも、水を・・・、牛乳を・・・(いずれも報道を覚えていないので具体的な数字を覚えておりません)という過剰摂取する予定はありませんが、ホウレン草も、あの食材も、この食材も・・・・・という合計で大丈夫という情報を求めているつもりです。
平均的な食物摂取(水も含めて)+大気中+地上に落ちた物⇒今後の経年的な推移+体内被曝量も含めた放射性物質による影響は?という総合的な質問に解を与えて欲しいと思っています。東京に住んでいる私やかみさんの年齢では、現状の推移では恐らく心配いらないと思っているのですが、乳児・幼児・児童には正確な情報を与えてあげたいと思っております。有益なサイト情報がありましたらお知らせ下さい。
この解が与えられないために不安が増幅しているように思えます。
前提条件が不確定なものが多いので解をだすのが難しいとは思いますが、合理的な推測で人々に安心を与える情報提供が必要なのではないかと思っています。「ホウレン草80kg食べなければ大丈夫」というような断片的な情報提供には賛同できません。
恐らく、明日、避難所に行っても、「何時自宅に戻れるの」という質問には、いくつか前提条件を示しても応えられる回答を持っていない私の不安でした。
最悪何が起こるのか
2011.03.22 Tuesday
今後、福島第一原子力発電所に何が起こるのか、特に最悪の場合には・・・という疑問に対する答を探していたのですが、知人が、<環境エネルギー政策研究所所長飯田哲也氏の「最悪シナリオ」はどこまで最悪か〜楽観はできないがチェルノブイリ級の破滅的事象はない見込み>とのレポートを紹介してくれました。K.Aさん感謝してます。 素人が読んでの感想ですが、根拠を示した冷静な議論だと思って御紹介です。
上記の下線部分をクリックすると該当レポートにとびます。
このレポートの注7で紹介されている<カリフォルニア大学のモンリオール(B. Monreal)氏による講演のスライド【日本の研究者による日本語版】>も納得をしながら読ませてもらいました。
震災関連情報提供(2011年3月21日21時版)
2011.03.21 Monday
今日の日本経済新聞には、興味深い記事がいくつかありました(外出をしていないので、定期購読している日本経済新聞以外はみていませんが・・・・)。
一つは、なぜアメリカの原子力規制委員会(NRC)が80km圏からの退避を勧告したのかという点についての解説です。
個人的には、避難指示が20kmで大丈夫かなという不安はありましたが、NRCの80kmも根拠が示されていなかったので???と思っていました。
この点の解説をしたのが日本経済新聞の記事で、日本もアメリカも同じIAEAの基準に基づいて避難勧告をしているが、 ・ 日本は原発1基分出力78.4万Kwの原発事故を前提とした避難範囲 であるのに対して、 ・ アメリカは、2〜4号機全部が事故となった場合の235万kwの原発事故を前提としているとの差があるということでした。やっと納得しました。
福島第一原子力発電所が一基でも最悪の事態になると、他の5基の安全を確保できる可能性は低いと考えざるを得ませんので、これはアメリカの判断の方が妥当と思います。個人的には、アメリカの判断以上に6基の全原発の容量を合計した上で避難指示をしなくて良いのという疑問が残っています。
もう一つは、「緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)」の存在です。「原発の放射性物質が放出された時、その広がり方を瞬時に予測する」(日本経済新聞)システムだそうです。 今日のホウレン草などの出荷停止の措置などは、緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)を使っているのでしょうか。原情報を出してもらった方が、住民の不安は取り除けると思うのですが・・・(原情報が安心できなければ、安心はできないにしても、情報を隠されているという根拠のない不安は解消できるという意味ですが・・)
とりとめありませんが、信頼性の高い日本経済新聞の記事の紹介まで。
震災関連情報提供(3月21日17時版)
2011.03.21 Monday
東北関東大震災からの復興を目指して様々な人々が活動を開始しています。献身的に活動されている方々に心から敬意を表します。
市民レベルでは現地に行ってお手伝いする段階ではないことは理解していますが、何かできないかと考えています。
今は、首都圏に避難してきている方々のためにできることはないかと情報を収集しています。東京武道館(綾瀬)に避難した方々がいるそうです。 友人の弁護士からの情報提供では以下のとおりです。 「 東京武道館(東京都施設、足立区綾瀬)に福島原発の被災者が避難しています。括弧内は累計。 世帯数 125世帯(187世帯) 人数 344名(461名) 男性 178名(253名) 女性 166名(208名) 東京都は「自立できる人の受け入れ」を理由として民間ボランティアを排除し、また、暖かい食事の提供もしていません。本当に酷いと思います。」
うーーーん。
それにしても心配なのは、福島第一原子力発電所です。小名浜では昨日の午前8時頃までは風向きを示す言葉の中に「西」(北西、西、北北西・・)が加わっていたのですが、午前9時からは「北東」や「北」の風になりました。
それまでは、東京の放射線量も低下傾向にあったのが、昨日の午後10時頃から上昇し、本日午後4〜5時の1時間の測定値(0.1250μGv/h)では、昨日の午後9時の数値(0.0433μGv/h)に比べて約3倍に増加しています。風向きが影響を与えているのがよく分かります。
福島第一原子力発電所では、昨日の午後放射線量(事務本館北、1号機の北西側)が一時高まりました。原子力安全・保安院の説明は南寄りの風が原因で、その後の放射線量の低下は、風が北寄りの風になったのではなく、放水の影響だということです。増加は風向き、低下は放水の影響・・・・?
このような場当たり的な楽観論を振りまく説明は、代えって保安院の説明の信用性を低下させることになるので、危機対応としては正しくないと思います。
東京の放射線量が上昇したと言っても0.125μGv/hですから枝野官房長官的に言えば、「直ちに健康に被害を与えるレベルではない」というレベルです。確かに、この説明には「ウソ」はなく、「直ちに」健康被害が生じないという点では同意できます。
しかし、多くの人々が心配しているのは、1時間屋外で活動して・・・というレベルではなく、継続的な被爆であり、最も心配をしているのが体内被曝です。
枝野官房長官の話では、ホウレン草や生乳の放射線量の説明時では、体内に入った放射性物質は、全部が体外に排出されるかのように説明をしていますが、「本当に全部が体外に排出されるの?」「体外に排出されない量と体内にとどまった放射線物質が1年間に放出する放射線量は?」と質問する記者の質問を確認できませんでした。
空気中の放射性物質が、鼻や口から体内に入った時に、放射性物質がどの程度体内にとどまるのか、どのような作用をするのかまだ正確に理解できていません。
今回の福島第一原子力発電所事故を予言したと言われている<広瀬隆著『原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島』>など何冊かの本をアマゾンで注文したのですが、みんな考えることは同じで、納品まで2〜3週間かかるというので、どうしようかと思っていましたら、<ビデオニュースで広瀬氏のインタビュー>があることを教えてくれる友人がいました。70分を超えるインタビューですが、テレビで無責任な楽観論を流す「学者」に対する怒りがよく伝わってくる内容でした。一部には?という部分もありましたが、危機に対する認識の点では、確かにテレビで楽観論を述べている人たちよりも説得力がありました。
とりあえず、できるのは、節電への協力と情報提供ぐらいということで以上の情報提供です。
東北関東大震災のお見舞
2011.03.16 Wednesday
東北関東大震災で被災した皆様には心からお見舞申し上げます
この惨状には言葉もありません。
地震発生後これまでに起こったことも未曾有の事態ですが、今後の新たな被害ということでの心配は福島第一原子力発電所です。
福島第一原子力発電所は、地上からも上空からも、もうコントロール不能の状態に至っていると判断せざるを得ません。
原子力発電所をめぐっては数十年間議論されてきた問題ですが、このような形で白黒がつくのは本当に残念です。 枝野官房長官の「健康に被害がない」というコメントも、1時間被爆したらというレベルでの話ですから、そこに1日いたら・・・・、1週間いたら・・・、1か月いたら・・という前提での配慮はありません。 現場で「覚悟」を決めて対処している方々に心から感謝をすると共に、被害が最小にとどまることを心から願っています。
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