Search this site
@パークス法律事務所
スポーツ事故の予防
 スポーツ事故の関係では、競技団体側(だいたい事故とは中立的)、施設管理者・指導者側(だいたい事故の責任を追及される側)、被災者側からも声をかけられます。

 相談されれば、それぞれにアドバイスをしています。

 一見、利害相反のように見えるかもしれません。

 しかし、どの立場の人も、事故を起こしたいと思っている人はいません。事故を起こしたくないという点では一致しているはずです。

 私の基本的な立場は、防止できる事故は防止したいです。

 この点で、講演を担当する時に、労働安全衛生における事故予防の取り組みと、スポーツ事故の予防とを比較して紹介しています。災害的な事故予防という点では、日本の労働安全衛生の取り組みは大変優秀だと思います(誤解のないように付言すると、過労死、メンタルヘルスという分野では未だ課題多しです。この点は、優秀ではない!!)。
 
 一方、スポーツ事故の予防という点では、国、地方公共団体、競技団体の取り組みは、十分とは言えません。地方公共団体と競技団体の中には大変すぐれた取り組みをしているところもいくつかはあるのですが、平均的には合格点を与えることはできません。

 最近は、事故の相談を受けると、まずは、再発防止を共に考えるという点で、この三者を同じ側に立ってもらうことに努力しています。

 その上で、発生してしまった事故について、損害を公平に負担する道を冷静に検討すれば良いじゃないかという立場です。

 従来は、被害者側と「加害者」側(括弧をつけたのは、結論として加害者と評価されない場合もあるので・・・・)とで対立するのが当然のように思われていたのですが、事故が起こって一番悲しむのが本人と家族、でも次に悲しむのは指導者や施設管理者だと思っています。この両者の間に真の対立構造があるとは思えません。

 今日の午後の仕事は、こんな理念に基づいた仕事。

 被害者側から「加害者」側に対する事故の再発を防止するための措置を講じてもらうための要請をしました。「加害者」側のしかるべき方々にも事前に私の考えていることを説明しており、すでに再発防止措置に向けた取り組みを開始してもらっています。

 事故を繰り返したくないという思いでは、被害者側も「加害者」側も共通の立場だと信じています。

 再発を防止するための科学的な検討と提言がなされることを期待しています。

 進行中の事件なので抽象的な部分は御容赦を(m_m)。

 この理は、医療事故に共通のはずです。でも、スポーツ事故より溝は深く、事故防止の視点で同じ側に立ってもらうのはより困難を感じています。
posted by koichi | 19:58 | スポーツ | comments(0) | trackbacks(0) |
春日町幼児教室20周年
 11月13日の日曜日は、障害児童の保育の場である春日町幼児教室の20周年行事。
 
 練馬文化センターでの子どもたちを主体とした行事とその後のホテルでのレセプションがありました。

 東京都が、1975年、全国に先駆けて、障害児の全員就学を実現するまでは、障害児は、「就学猶予」の名の下に、学ぶ機会を奪われていました。

    春 みんながうきうきする
    春がもうすぐやってくる

    入学式 一年生
    みんな晴れがましい顔

    でも、弘子ちゃんのママは
    また頭からふとんをかぶって泣くのかな

    今年で三回目
    入学式の日はいつもそうなの


 この詩は、「学校に行きたい-6歳の春の涙」(「子どもの幸せ」1971年12月号)です。

 このような状況におかれていた障害児を持つ親が、意欲ある保健師たちの共同の活動で、地域と結びついた保育の場を1972年につくったのがきっかけでした。

 保健師たちは、子どもたちの障害を見いだすだけで終わっていいのかという自問から出発し、親と共に障害に応じた発達が保障される場を作ったのです。

 1990年頃、幼児教室の前身の運営主体に困難が生じました。かつて練馬区の教育委員をされていた寺澤和子さんから「手伝いなさい!」と言われて、小川政亮先生や茂木俊彦先生と共に私も春日町幼児教室の運営委員の一人として加わりました。

 寺澤和子さんは、わが家の3人の子どもがお世話になっていた(当時は進行形でした)「風の子保育園」の責任者。「春日町幼児教室」の運営が困難であるとの実情はよくわかっていたわけではありませんが、「御礼奉公」のつもりで参加しました。

 それからもう20年が経つのですね。運営委員長の木村信さんとは同じ保育園で子どもを育んでもらった縁もあります。幸いにして、法律家である私が前面に出て解決しなければならない問題はそんなに多くはありませんでした。

 今年度の春日町幼児教室の入所児童は31人。それでも待機している児童は30名います。

 どうしたら良いのか本当に苦心していた親が、春日町幼児教室に出会って、底抜けに明るい職員(本当に底がないほど明るいのです)と共に子育てを進める中で、希望を見いだしています。

 春日町幼児教室が、障害を持つ子どもと親たちの希望の星であり続けるために、引き続きかかわって行きたいと思っています。

posted by koichi | 01:10 | 障がい児教育 | comments(0) | trackbacks(0) |
乙女高原の秋
 昨日(11月5日)は、17回忌の法事で山梨に行ったついでに、紅葉の山を見に行こうということに。

 当初は、西沢渓谷を考えたのですが、午後だけでは日程的に無理なので、すごーい昔(小学校低学年の頃)にスキーに行ったことがある乙女高原に。西沢渓谷と違って、観光ガイドブックにあまり載っていない穴場です。

 レンタカーで乙女高原まで直行。高原の入口まで車で行けます。途中はかなり狭隘な道ですが、後から追いついてくる車はみなパスさせて、ゆっくり曲がりくねった道を上っていきました。高原ロッジ前の駐車場には、数台の車が停められているだけ。さすがに穴場。

 乙女高原は、かつては冬期に山梨県がスキー場を開設していたので、そのために冬場の前に草を刈っていたため、きれいな高原が維持されていました。現在は、乙女高原を愛する方々が、ボランティアで草刈をして、高原を維持しているということです。

 標高1700m(甲府盆地は、24℃でしたが、乙女高原は13℃)は、紅葉にはちょっと遅かったようで、白樺は葉を落としていました。




 そこで、少し、下って、乙女湖の展望台に。カラマツのきれいな紅葉を見てきました。



 今回は、ドライブだけでしたが、もう少し時間があれば、半日ぐらい歩いて見たいですね。

 みなさんも山梨の山にいかが。
posted by koichi | 18:50 | 日々雑感 | comments(0) | trackbacks(0) |