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@パークス法律事務所
転倒事故の予防
  プールでの飛び込み事故で武藤芳照先生と知り合って二十数年。

 最初の武藤先生との出会いでの「激論」後、命と健康を守りたいというベースは共通と認識してからは、武藤先生に私をいろいろと「活用」いただいております。二十数年の通算の貸借対照表で言うと、10年前位までは「借」の超過状態だったのはまちがいないのですが、最近は「貸」の超過状態になっていると思うのですが・・・(^_^)

 弁護士としては私は全くかかわりがなかった「転倒予防」にかかわるようになったのも、武藤先生からのお声掛かりが切っ掛け。

 「講演・論文・事件。どれも頼まれたら断らない。勉強する機会を与えてくれたと思え」との原則。私の師匠の教えですので、武藤先生からのお声がかかったところで、何の躊躇もなく、「転倒予防」にもかかわっています。

ということで、今や「転倒予防」も私の専門分野の1つになっています。

 私の長女(27)は、介護職5年目。
 有料老人ホームで働いていますが、その職場では転倒事故は日常的に生じています。

 長女は、2週間前には、夜勤中に、体格のいい方を車椅子に移乗中にバランスを失い、幸い、被介護者は転倒させずに、ベッドに戻せたのですが、介護していた自身が足関節の靱帯損傷に。
 長女は、被介護者をベッドに座らせた後は、床に倒れ、そのまま立ち上がれず、コールボタンで同僚を呼び、助けてもらったそうです。

 翌日の勤務者が出勤するまでは代替者がいないので、勤務続行(座作業のみ)で、退勤後の昼前に整形外科を受診でした。

 技術的な部分は私の専門ではないので、介護技術に問題があったのかもしれませんが、そもそも、介護スタッフが少ないなかで、介護側に無理が強いられているという背景があると思っています。

 この事故後は、
女性の介護者が、この被介護者の移譲をする場合には、複数体制とする申し送りになったそうです。夜勤は、2人の夜勤体制なので、女性2人の夜勤では、この被介護者の介護中は、ステーションは空っぽ!

 「転倒予防」の講演では、一昨年、鈴木弘美弁護士とチームを組んで、転倒予防医学研究会で、事例研究を担当しました。転倒事故裁判事例をベースに、私が介護者側の主張を、鈴木弁護士が転倒した家族側の主張をし、その後、二人で、裁判所がその事件をどのように判断したかという解説をする企画でした。

 この企画は、「満員御礼」の状態で、椅子席は満席、立見の人が会場に入りきらないという盛況でした。私が介護者側の主張をすると、深くうなずく参加者のみなさんでしたが、解説段階で、「この弁明はとおりませんでした」というと肩を落とす参加者が印象的でした。

 現場は頑張っていると信じていますし、これが真実だと思っています。

 手を抜いているのではないのに事故が起こってしまう!!

 介護技術の向上も課題とは思いますが、そもそも人が足りていない!!
 この現実を解決しないで、介護施設・医療施設における転倒事故は防止できないのではないでしょうか。

 働きたいと思っていても職がない人があふれている一方で、人が足りないという職場もあふれています。

 ここを解決できる行政を期待しているのですが・・・。今の政府では無理だろうな。。。(^^;;。
 今ひとつ展望が見えない、この閉塞感を打開したいな。
posted by koichi | 12:17 | 医療 | comments(0) | trackbacks(0) |
報告書完成
  昨年9月の日本スポーツ仲裁機構のシンポジウムの報告書ができました。


 日本スポーツ仲裁機構の事務局のみなさんは、本当に優秀で熱意を持って仕事をしています。

 事務局の方から、報告書に掲載する写真について確認があった時に、冗談のつもりで、「もっと良い写真はないの?」と言ったところ、真面目に受け止められて謝られてしまい、あわてて、「いや素材に限界があるから、これで良いです」とつまらないオチになった写真が掲載されています。(^_^)

 配布物として大量に作成配布するのは予算上の制約があるでしょうから、 「トラブルのないスポーツ団体運営のために ガバナンスガイドブック」と同じように、HP上でpdfで配布できるようにしたら広められるのでは?

 今年になってから7つの中央競技団体の方々から、運営についてヒアリングをする場に参加する機会がありました。公益法人化にともない、競技団体のガバナンスの整備が進んでいる実態がよくわかりました。
posted by koichi | 16:46 | スポーツ | comments(0) | trackbacks(0) |
年頭のごあいさつ
2012年の始まりです。

幸せの多い年となることを願っています。

2011年の締めくくりとして、大晦日は辺野古を訪問しました。
辺野古への移設計画は、下記のとおりです。


 最初に辺野古漁港から建設予定地を見てみると、最近設置された大きなフェンスが。リボンと横断幕がびっしりと。

 宗教団体の横断幕もあれば、教職員組合もの横断幕もあり、多くの人たちが訪れていることがわかります。




 12月28日未明の評価書搬入に抗議する新しい横断幕も。





 フェンス越しに建設予定地を見るとこんな感じ。




 辺野古崎の沖(右側)には、長島と平島が見えます。大体あの辺かなと思いながら、レンタカーまで戻りました。私たちの家族の外にも訪ねてくる方々がいました。

 レンタカーに戻る途中で、座り込みを続けているテントから平田さんという方が出て来て、ここからだと基地予定地の全容はわかりにくいということで、大浦湾の奥に行くことを勧めてくれ、案内までしてくれました。

 大浦湾の奥から辺野古崎と平島、長島を見るとこんな感じです。





 画面の右端が辺野古崎。一番左側に見えるのが長島。誘導灯は、この画面の一番左側あたりまで伸びるということで、大浦湾の半分がふさがれるという計画ということでした。

 現地に行って初めてわかる実感でした。

 元旦は首里城に。元旦のイベントを見てきました。琉球王朝時代の再現は、時代背景は徳川幕府の頃なのですが、琉球王朝の高官は帯刀していないのですね。


 いろいろ考えさせられる沖縄の年末年始でした。


posted by koichi | 14:47 | 日々雑感 | comments(0) | trackbacks(0) |