転倒事故の予防
2012.01.29 Sunday
プールでの飛び込み事故で武藤芳照先生と知り合って二十数年。
最初の武藤先生との出会いでの「激論」後、命と健康を守りたいというベースは共通と認識してからは、武藤先生に私をいろいろと「活用」いただいております。二十数年の通算の貸借対照表で言うと、10年前位までは「借」の超過状態だったのはまちがいないのですが、最近は「貸」の超過状態になっていると思うのですが・・・(^_^)
弁護士としては私は全くかかわりがなかった「転倒予防」にかかわるようになったのも、武藤先生からのお声掛かりが切っ掛け。
「講演・論文・事件。どれも頼まれたら断らない。勉強する機会を与えてくれたと思え」との原則。私の師匠の教えですので、武藤先生からのお声がかかったところで、何の躊躇もなく、「転倒予防」にもかかわっています。
ということで、今や「転倒予防」も私の専門分野の1つになっています。
私の長女(27)は、介護職5年目。
有料老人ホームで働いていますが、その職場では転倒事故は日常的に生じています。
長女は、2週間前には、夜勤中に、体格のいい方を車椅子に移乗中にバランスを失い、幸い、被介護者は転倒させずに、ベッドに戻せたのですが、介護していた自身が足関節の靱帯損傷に。
長女は、被介護者をベッドに座らせた後は、床に倒れ、そのまま立ち上がれず、コールボタンで同僚を呼び、助けてもらったそうです。
翌日の勤務者が出勤するまでは代替者がいないので、勤務続行(座作業のみ)で、退勤後の昼前に整形外科を受診でした。
技術的な部分は私の専門ではないので、介護技術に問題があったのかもしれませんが、そもそも、介護スタッフが少ないなかで、介護側に無理が強いられているという背景があると思っています。
この事故後は、女性の介護者が、この被介護者の移譲をする場合には、複数体制とする申し送りになったそうです。夜勤は、2人の夜勤体制なので、女性2人の夜勤では、この被介護者の介護中は、ステーションは空っぽ!
「転倒予防」の講演では、一昨年、鈴木弘美弁護士とチームを組んで、転倒予防医学研究会で、事例研究を担当しました。転倒事故裁判事例をベースに、私が介護者側の主張を、鈴木弁護士が転倒した家族側の主張をし、その後、二人で、裁判所がその事件をどのように判断したかという解説をする企画でした。
この企画は、「満員御礼」の状態で、椅子席は満席、立見の人が会場に入りきらないという盛況でした。私が介護者側の主張をすると、深くうなずく参加者のみなさんでしたが、解説段階で、「この弁明はとおりませんでした」というと肩を落とす参加者が印象的でした。
現場は頑張っていると信じていますし、これが真実だと思っています。
手を抜いているのではないのに事故が起こってしまう!!
介護技術の向上も課題とは思いますが、そもそも人が足りていない!!
この現実を解決しないで、介護施設・医療施設における転倒事故は防止できないのではないでしょうか。
働きたいと思っていても職がない人があふれている一方で、人が足りないという職場もあふれています。
ここを解決できる行政を期待しているのですが・・・。今の政府では無理だろうな。。。(^^;;。
今ひとつ展望が見えない、この閉塞感を打開したいな。
最初の武藤先生との出会いでの「激論」後、命と健康を守りたいというベースは共通と認識してからは、武藤先生に私をいろいろと「活用」いただいております。二十数年の通算の貸借対照表で言うと、10年前位までは「借」の超過状態だったのはまちがいないのですが、最近は「貸」の超過状態になっていると思うのですが・・・(^_^)
弁護士としては私は全くかかわりがなかった「転倒予防」にかかわるようになったのも、武藤先生からのお声掛かりが切っ掛け。
「講演・論文・事件。どれも頼まれたら断らない。勉強する機会を与えてくれたと思え」との原則。私の師匠の教えですので、武藤先生からのお声がかかったところで、何の躊躇もなく、「転倒予防」にもかかわっています。
ということで、今や「転倒予防」も私の専門分野の1つになっています。
私の長女(27)は、介護職5年目。
有料老人ホームで働いていますが、その職場では転倒事故は日常的に生じています。
長女は、2週間前には、夜勤中に、体格のいい方を車椅子に移乗中にバランスを失い、幸い、被介護者は転倒させずに、ベッドに戻せたのですが、介護していた自身が足関節の靱帯損傷に。
長女は、被介護者をベッドに座らせた後は、床に倒れ、そのまま立ち上がれず、コールボタンで同僚を呼び、助けてもらったそうです。
翌日の勤務者が出勤するまでは代替者がいないので、勤務続行(座作業のみ)で、退勤後の昼前に整形外科を受診でした。
技術的な部分は私の専門ではないので、介護技術に問題があったのかもしれませんが、そもそも、介護スタッフが少ないなかで、介護側に無理が強いられているという背景があると思っています。
この事故後は、女性の介護者が、この被介護者の移譲をする場合には、複数体制とする申し送りになったそうです。夜勤は、2人の夜勤体制なので、女性2人の夜勤では、この被介護者の介護中は、ステーションは空っぽ!
「転倒予防」の講演では、一昨年、鈴木弘美弁護士とチームを組んで、転倒予防医学研究会で、事例研究を担当しました。転倒事故裁判事例をベースに、私が介護者側の主張を、鈴木弁護士が転倒した家族側の主張をし、その後、二人で、裁判所がその事件をどのように判断したかという解説をする企画でした。
この企画は、「満員御礼」の状態で、椅子席は満席、立見の人が会場に入りきらないという盛況でした。私が介護者側の主張をすると、深くうなずく参加者のみなさんでしたが、解説段階で、「この弁明はとおりませんでした」というと肩を落とす参加者が印象的でした。
現場は頑張っていると信じていますし、これが真実だと思っています。
手を抜いているのではないのに事故が起こってしまう!!
介護技術の向上も課題とは思いますが、そもそも人が足りていない!!
この現実を解決しないで、介護施設・医療施設における転倒事故は防止できないのではないでしょうか。
働きたいと思っていても職がない人があふれている一方で、人が足りないという職場もあふれています。
ここを解決できる行政を期待しているのですが・・・。今の政府では無理だろうな。。。(^^;;。
今ひとつ展望が見えない、この閉塞感を打開したいな。