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@パークス法律事務所
これまでとこれから
昨日までの1週間

2013年 2月17日
平成24年度宮城県スポーツ少年団指導者研修会に講師の一人として参加。
テーマは、「『スポーツ指導者の責務』〜失敗例から学ぶスポーツ外傷とスポーツ障害の予防」。もう一人の演者は、北京オリンピックソフトボール日本代表チーム監督の斎藤春香さん。優れた指導者のエピソードを聞くことができました。世界に通用するレベルの選手は、暴力による強制では育てることができないという話に感動しました。⇒詳細はブログで

2013年 2月19日
日本スポーツ法学会主催の「アスリートの尊厳をまもるシンポジウム」(国会内で開催)にシンポジストとして参加しました。スポーツにおける暴力とたたかっている競技団体の一つである日本高等学校野球連盟・日本学生野球協会の取り組みを紹介しました⇒シンポジウムの概要はこちらに / ⇒シンポジウムの記録動画(完全版は有料)はこちらに

2013年 2月23日
日本スポーツ法学会が東京・名古屋・大阪で同時に「部活動の“体罰”問題ホットライン」を実施。相談20件余。⇒ホットラインの概要はこちらに

2013年 2月24日
平成24年度徳島県教育委員会体育学校安全課主催の運動部活動外部指導者研修会(テーマは「スポーツ基本法の下でのスポーツ指導」)/平成24年度徳島県スポーツ少年団認定員研修会(テーマは「スポーツ基本法の下でのスポーツ少年団の運営・指導のありかたについて」)の2つの企画の講師を担当。徳島は、板東英二さんの時代からの徳島商業高校の「厳しい」練習で有名な地。科学的で合理的なスポーツ指導が受け入れられると良いのですが・・・

これからの1週間+α
2013年 2月28日開催予定
日本体育協会スポーツ指導者育成部が主催する「公認スポーツ指導者養成団体連絡会議」で「スポーツ指導における暴力根絶について」の講師を担当。

2013年 3月 3日開催予定
「転倒予防フォーラム岩手2013in北上」の講師を担当。⇒フォーラムの要綱ははこちらに

2013年 3月30日開催予定
「スポーツ界から「暴力指導」の根絶を〜〜決意を示し、改革への共同を呼びかける“つどい”」の呼びかけ人に。要項がHPにUPされましたら、あらためてお知らせします。

posted by koichi | 21:03 | 日々雑感 | comments(0) | trackbacks(0) |
すばらしい報告
 今日は、午前10時からはスポーツ界の暴力問題の取材対応。午後には大阪に移動。夕方からは大阪でのラグビー・ドクターフォーラムに参加です。

 ラグビー・ドクターフォーラムの今回のテーマは熱中症対策。ラグビーでの熱中症は多いのですが、その多くの原因は「水を飲むな」と「精神修養」がキーワードになっています。

 基調報告は、尾原善和医師の報告。御自身が関与していたラグビーチームでの熱中症死亡事故について、事実を隠さず、客観的に克明に調査し、事故が生じた要因を分析し、再発防止のための提言をしたものです。感動しました。スポーツ事故について、再発を防止するために、航空機事故の事故調のような作業が必要だというのが持論の私ですが、すでに自ら実行されていたのが尾原先生です。

 尾原先生の下で起こった熱中症事故は、決して指導者が無理をさせたというような状況ではありません。それでも、尾原先生は、このような事故を繰り返したくないという気持から、この事故を冷静に分析して、類似の事故を起こさないための提言をされています。事故の詳細は 日本ラグビーフットボール協会に報告されているということです。

 この報告は、スポーツ事故が生じた時にとるべき対応として先進的で貴重な報告です。他の競技団体を含めて模範にしてもらいたいと思っています。個人情報の扱いで配慮は必要ですが、何が起こり、どのように調査をして、どのように分析をし、どのように再発防止策を提言しているかを、スポーツ事故が生じた際の対応の手本として、日本ラグビーフットボール協会が、何らかの形でオープンにしてもらいたいという希望を持っています。

 私も演者の一人でしたが、私の方が学ぶことが大きかった企画でした。声をかけてくれた杉本和也先生(奈良県立奈良病院)に深く感謝です。

posted by koichi | 23:03 | スポーツ | comments(0) | trackbacks(0) |
アスリートの尊厳を守るためのシンポジウム外
 日本スポーツ法学会主催のスポーツにおける暴力・体罰問題の3企画の紹介です。2013年2月14日に一部加筆です。


 日本スポーツ法学会が「スポーツから暴力・人権侵害行為を根絶するために」との緊急アピールを発表しました。⇒詳細はこちらへ

<<< その1>>> 
2013年2月19日(火) アスリートの尊厳を守るためのシンポジウム(USTREAMでライブ配信:http://www.ustream.tv/channel/jsla130219)

 全日本柔道連盟女子代表監督の代表選手たちへの暴行事件を契機に、スポーツにおける暴力を一掃することを目的としたシンポジウムが企画されています。⇒詳細はこちらへ

問題提起:「スポーツ基本法の概要とこれからの課題」:伊東卓氏(日本弁護士連合会弁護士業務改革委員会スポーツ・エンタテイメント法促進プロジェクトチーム幹事・弁護士)

<パネラー>
馳浩氏(衆議院議員・超党派スポーツ議員連盟 事務局長)
鈴木寛氏(参議院議員・超党派スポーツ議員連盟 幹事長)
杉浦久弘氏(文部科学省スポーツ・青少年局競技スポーツ課長)
河野一郎氏(独立行政法人日本スポーツ振興センター理事長)
為末大氏(一般社団法人アスリートソサエティ代表理事)
セルジオ越後氏(サッカー解説者)
望月浩一郎氏(日本スポーツ法学会理事・弁護士)



<<< その2>>>
2月23日(土) 
部活動の体罰問題ホットライン(仮称)

 部活動の体罰問題ホットライン(仮称)
 2013(平成25)年2月23日(土)午前10時〜午後4時
【相談窓口】 東  京:050-3133-5911 
         名古屋:052-955-2930
         大  阪:06-6205-3575

 「スポーツと暴力」は根の深い問題であるとの認識に立ち、仕組みづくりと同時並行で、現に体罰の被害を被っている生徒の相談を受け、救済を図るために、当学会所属の弁護士を中心に、実態を把握するとともに、問題解決にあたるための電話相談会を実施します。

⇒詳細はこちらへ

<<< その3>>>
3月9日(土) 
シンポジウム「体罰を根絶するために-高校の運動部活動においてなぜ体罰は生じるのか」

 高校におけるスポーツ指導、とりわけ運動部活動の指導場面に発生し続けている体罰問題について、その原因、機序、対策等を明らかにして、スポーツ基本法に基づくガバナンス啓発や青少年の健全育成等に寄与することを目的とするシンポジウムです。

【開催日時】 2013(平成25)年3月9日(土)15:00〜17:00
【開催場所】 早稲田大学 第9号館5階 第一会議室
【シンポジスト】
関根郁夫氏(公益財団法人全国高等学校体育連盟副会長)
西岡宏堂氏(公益財団法人日本高等学校野球連盟審議委員長)
大熊慶洋氏(共同通信社大阪社会部次長)
【司会進行】鈴木知幸(日本スポーツ法学会監事・順天堂大学客員教授)
⇒詳細はこちらへ

 3企画の準備を担当している一人としては、暴力と体罰は「行き過ぎた指導」ではなく、「誤った指導」であり、正しい指導を確立するための契機になってくれれればという願いです。

posted by koichi | 18:18 | スポーツ | comments(0) | trackbacks(0) |
暴力をふるう指導を教育されている
  バスケ部員10人に教諭が暴力行為 江戸川区立中

 東京都江戸川区の区立中学校で、バスケットボール部の顧問を務める男性教諭(26)が、部員に平手打ちをしたり胸ぐらをつかんだりする暴力を振るっていたことが2日分かった。

 教諭は区教委に対して暴力行為を認め、「自分も学生時代に、そういう指導を受けて上達した」と話したという。

 区教委によると、部員34人のうち、男子9人、女子1人が男性教諭から日常的に暴力を受けたと証言している。10回以上、連続で平手打ちを受けたと話す生徒も3人いた。3人が口内を切り、顧問の指が目に入って通院したと訴える生徒も1人いた。

 大阪市立桜宮高校で男子生徒が自殺した問題を受け、都教委が公立中学・高校を対象に実施したアンケート調査で発覚。学校は1月31日に、教諭をクラス担任や部活動の顧問から外した。

日本経済新聞2013年2月3日朝刊

 これがスポーツクラブ活動で暴力がなくならない原因=暴力という負の連鎖の原因ではないのでしょうか。

 体育系大学で、暴力抜きに指導している大学教員はどれだけいるのでしょうか?

 教員・指導者を養成する段階での間違いを正さなければ暴力・体罰の根絶はできないと思っています。暴力・体罰の根を絶つためには、暴力・体罰を指摘するだけでなく、その原因を突き止め、原因を開示していくことが必要だと考えています。

 暴力・体罰が指導だと思っている教員・指導者の出身大学を開示していくことで、暴力・体罰がなくならない要因の一つが解明されるのではないでしょうか?

 体育系大学の教員の方々のお考えをぜひ伺いたいと思っています。
posted by koichi | 09:02 | スポーツ | comments(0) | trackbacks(0) |