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@虎ノ門協同法律事務所
震災関連情報提供(2011年3月21日21時版)
  今日の日本経済新聞には、興味深い記事がいくつかありました(外出をしていないので、定期購読している日本経済新聞以外はみていませんが・・・・)。

 一つは、なぜアメリカの原子力規制委員会(NRC)が80km圏からの退避を勧告したのかという点についての解説です。

 個人的には、避難指示が20kmで大丈夫かなという不安はありましたが、NRCの80kmも根拠が示されていなかったので???と思っていました。

 この点の解説をしたのが日本経済新聞の記事で、日本もアメリカも同じIAEAの基準に基づいて避難勧告をしているが、
・ 日本は原発1基分出力78.4万Kwの原発事故を前提とした避難範囲
であるのに対して、
・ アメリカは、2〜4号機全部が事故となった場合の235万kwの原発事故を前提としているとの差があるということでした。やっと納得しました。

 福島第一原子力発電所が一基でも最悪の事態になると、他の5基の安全を確保できる可能性は低いと考えざるを得ませんので、これはアメリカの判断の方が妥当と思います。個人的には、アメリカの判断以上に6基の全原発の容量を合計した上で避難指示をしなくて良いのという疑問が残っています。

 もう一つは、「緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)」の存在です。「原発の放射性物質が放出された時、その広がり方を瞬時に予測する」(日本経済新聞)システムだそうです。
 
 今日のホウレン草などの出荷停止の措置などは、緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)を使っているのでしょうか。原情報を出してもらった方が、住民の不安は取り除けると思うのですが・・・(原情報が安心できなければ、安心はできないにしても、情報を隠されているという根拠のない不安は解消できるという意味ですが・・)

 とりとめありませんが、信頼性の高い日本経済新聞の記事の紹介まで。
posted by koichi | 21:08 | 東日本大震災 | comments(0) | trackbacks(0) |
震災関連情報提供(3月21日17時版)
 東北関東大震災からの復興を目指して様々な人々が活動を開始しています。献身的に活動されている方々に心から敬意を表します。

 市民レベルでは現地に行ってお手伝いする段階ではないことは理解していますが、何かできないかと考えています。

 今は、首都圏に避難してきている方々のためにできることはないかと情報を収集しています。東京武道館(綾瀬)に避難した方々がいるそうです。
 
 友人の弁護士からの情報提供では以下のとおりです。
「 東京武道館(東京都施設、足立区綾瀬)に福島原発の被災者が避難しています。括弧内は累計。
 世帯数 125世帯(187世帯)
 人数   344名(461名)
  男性  178名(253名)
  女性  166名(208名)
 東京都は「自立できる人の受け入れ」を理由として民間ボランティアを排除し、また、暖かい食事の提供もしていません。本当に酷いと思います。」

 うーーーん。

 それにしても心配なのは、福島第一原子力発電所です。小名浜では昨日の午前8時頃までは風向きを示す言葉の中に「西」(北西、西、北北西・・)が加わっていたのですが、午前9時からは「北東」や「北」の風になりました。

 それまでは、東京の放射線量も低下傾向にあったのが、昨日の午後10時頃から上昇し、本日午後4〜5時の1時間の測定値(0.1250μGv/h)では、昨日の午後9時の数値(0.0433μGv/h)に比べて約3倍に増加しています。風向きが影響を与えているのがよく分かります。

 福島第一原子力発電所では、昨日の午後放射線量(事務本館北、1号機の北西側)が一時高まりました。原子力安全・保安院の説明は南寄りの風が原因で、その後の放射線量の低下は、風が北寄りの風になったのではなく、放水の影響だということです。増加は風向き、低下は放水の影響・・・・?

 このような場当たり的な楽観論を振りまく説明は、代えって保安院の説明の信用性を低下させることになるので、危機対応としては正しくないと思います。

 東京の放射線量が上昇したと言っても0.125μGv/hですから枝野官房長官的に言えば、「直ちに健康に被害を与えるレベルではない」というレベルです。確かに、この説明には「ウソ」はなく、「直ちに」健康被害が生じないという点では同意できます。

 しかし、多くの人々が心配しているのは、1時間屋外で活動して・・・というレベルではなく、継続的な被爆であり、最も心配をしているのが体内被曝です。

 枝野官房長官の話では、ホウレン草や生乳の放射線量の説明時では、体内に入った放射性物質は、全部が体外に排出されるかのように説明をしていますが、「本当に全部が体外に排出されるの?」「体外に排出されない量と体内にとどまった放射線物質が1年間に放出する放射線量は?」と質問する記者の質問を確認できませんでした。

 空気中の放射性物質が、鼻や口から体内に入った時に、放射性物質がどの程度体内にとどまるのか、どのような作用をするのかまだ正確に理解できていません。

 今回の福島第一原子力発電所事故を予言したと言われている<広瀬隆著『原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島』>など何冊かの本をアマゾンで注文したのですが、みんな考えることは同じで、納品まで2〜3週間かかるというので、どうしようかと思っていましたら、<ビデオニュースで広瀬氏のインタビュー>があることを教えてくれる友人がいました。70分を超えるインタビューですが、テレビで無責任な楽観論を流す「学者」に対する怒りがよく伝わってくる内容でした。一部には?という部分もありましたが、危機に対する認識の点では、確かにテレビで楽観論を述べている人たちよりも説得力がありました。

 とりあえず、できるのは、節電への協力と情報提供ぐらいということで以上の情報提供です。
posted by koichi | 17:39 | 東日本大震災 | comments(0) | trackbacks(0) |
東北関東大震災のお見舞
 東北関東大震災で被災した皆様には心からお見舞申し上げます

 この惨状には言葉もありません。

 地震発生後これまでに起こったことも未曾有の事態ですが、今後の新たな被害ということでの心配は福島第一原子力発電所です。

 福島第一原子力発電所は、地上からも上空からも、もうコントロール不能の状態に至っていると判断せざるを得ません。

 原子力発電所をめぐっては数十年間議論されてきた問題ですが、このような形で白黒がつくのは本当に残念です。
 
 枝野官房長官の「健康に被害がない」というコメントも、1時間被爆したらというレベルでの話ですから、そこに1日いたら・・・・、1週間いたら・・・、1か月いたら・・という前提での配慮はありません。
 
 現場で「覚悟」を決めて対処している方々に心から感謝をすると共に、被害が最小にとどまることを心から願っています。
posted by koichi | 21:13 | 東日本大震災 | comments(1) | trackbacks(0) |